The Japanese Buzzword Museum 日本流行語博物館

推し

展示一覧 / 2020年代 / № 013

おし

名詞

いちばん応援している人のこと。「推す」というふつうの動詞から生まれた。

2020年代

「推し」の意味

自分が特に応援している人やもののこと。アイドルや俳優、歌手のほか、アニメやマンガのキャラクター、スポーツ選手など、対象は広い。「私の推しはこの人」「推しが尊い」のように使う。

以前はこうした相手を「ファン」と呼ぶことが多かった。「推し」は、好きでいることだけでなく、すすめる・応援するという行いに重心がある言葉と言える。

推しを応援するために、グッズを買う、ライブや舞台に通う、まわりにすすめる、といった活動をまとめて「推し活」と言う。

また、グループや作品全体を推す場合は「箱推し」、特定の一人のメンバーだけを推す場合は「単推し」と言う。

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「推し」の由来

そもそも「推す」は、人や物をほかの人にすすめる、という意味のふつうの動詞で、「委員長に推す」のように使う。

アイドルグループのファンのあいだで、たくさんいるメンバーのうち特に応援する一人を「推しメン」(推すメンバー)と呼ぶようになった。これが縮まって「推し」になったとされ、やがてアイドルにかぎらず、応援する相手なら何にでも使われるようになった。

いつから使われているか

推しメンといった言い方は、1990年代後半に、モーニング娘。のファンのあいだで使われていたとも言われる。一般に広まったのは2000年代後半以降で、AKB48など大人数のアイドルグループの人気がきっかけだった。2010年代にはアイドル以外にも使われるようになった。

2020年代に入ると、年齢を問わず使われる言葉になった。2021年には、推しのアイドルを応援する主人公を描いた宇佐見りんの小説『推し、燃ゆ』が芥川賞を受賞し、同じ年の「新語・流行語大賞」では「推し活」が候補に選ばれている。

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