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ながからむこころらず黒髪くろかみ みだれて今朝けさものをこそおも

待賢門院堀河たいけんもんいんのほりかわ  080

現代語訳

末長く変わらないというあなたの心も、どうだか分からない。黒髪が乱れるように、今朝の私の心も乱れて思い悩んでいる。

語釈

長からむ心
末長く変わらないという心。
知らず
分からない。
黒髪の
下の「乱れ」を導く。長い髪が「長からむ」にも響いている。

背景と読みどころ

「長い」という語が、髪と心の両方にかかっている。だから髪の乱れが、そのまま心の乱れになる。

朝、別れたあとの歌である。逢った直後でありながら、すでにこの先を疑っている。

『千載和歌集』の恋の部に載る。

作者

待賢門院堀河。十二世紀の歌人。鳥羽天皇の中宮待賢門院に仕えた。生没年ははっきりしない。